どんな職業か
ボイラーを運転して蒸気や温水を発生させ、空調、自家発電用タービン、工場の各種加熱・保温装置などに供給する。 ボイラーオペレーターの仕事の中で最も重要なことは、常に正常運転ができるようボイラーの保守、管理に注意を払うことであり、一般の従業員の出勤時には所定の熱源の供給ができるようにすることである。各施設に所定の蒸気等の供給が正常に行われているか、常に計器類の監視を行う。 ボイラーが正常に運転されるために、圧力、水位及び燃焼状態を常に監視し、急激な負荷の変動を与えないようにするほか、最高使用圧力を超えて圧力を上昇させないようにする。また、適宜ボイラー水の吹き出しを行い、ボイラー水の濃縮を防ぎ、低水位燃焼遮断装置、火炎検出器やその他の自動制御装置の点検を行う。排出されるばい煙による問題を防止するため、関連施設及び燃焼方法を改善する等により大気汚染の防止にも努める必要がある。 1月に1回、ボイラー本体、燃焼装置、自動制御装置,附属装置、附属品について定期に検査を行い、これを記録しておくことも重要な業務である。 また、異常事態が生じた場合は手動で運転を止めてボイラーや他の装置の破損を防止したり、故障または破損箇所を発見した場合は修理の依頼等をすることもある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 計器監視 | 3.3 | 32 / 498 | 上位6% |
| 操作と制御 | 3.2 | 66 / 498 | 上位13% |
| 保守点検 | 3.2 | 44 / 498 | 上位9% |
| 故障等の原因特定 | 3.1 | 71 / 498 | 上位14% |
| 読解力 | 3.1 | 368 / 498 | 上位74% |
| 傾聴力 | 3.0 | 444 / 498 | 上位89% |
| 修理 | 3.0 | 80 / 498 | 上位16% |
| 説明力 | 2.9 | 423 / 498 | 上位85% |
| 指導 | 2.8 | 410 / 498 | 上位82% |
| 文章力 | 2.7 | 388 / 498 | 上位78% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 機械 | 2.5 | 30 / 508 | 上位6% |
| 化学 | 1.6 | 63 / 508 | 上位12% |
| 物理学 | 1.5 | 75 / 508 | 上位15% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.5 | 131 / 508 | 上位26% |
| 工学 | 1.4 | 111 / 508 | 上位22% |
| 数学 | 1.3 | 172 / 508 | 上位34% |
| 事務処理 | 1.2 | 401 / 508 | 上位79% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.2 | 411 / 508 | 上位81% |
| 通信技術 | 1.0 | 169 / 508 | 上位33% |
| 教育訓練 | 1.0 | 315 / 508 | 上位62% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.3 | 234 / 426 | 上位55% |
| 記憶力 | 2.6 | 312 / 426 | 上位73% |
| 選択的注意(集中する力) | 2.6 | 321 / 426 | 上位75% |
| 演繹的推論 | 2.5 | 315 / 426 | 上位74% |
| 記述表現 | 2.5 | 335 / 426 | 上位79% |
| 発話表現 | 2.4 | 369 / 426 | 上位87% |
| 発話理解 | 2.4 | 357 / 426 | 上位84% |
| 記述理解 | 2.4 | 341 / 426 | 上位80% |
| モノの見え方に関する想像力 | 2.4 | 274 / 426 | 上位64% |
| 聴覚の感度 | 2.4 | 150 / 426 | 上位35% |
仕事内容
- ボイラーを運転して蒸気や温水を発生させ、空調、自家発電用タービン、工場の各種加熱・保温装置などに供給する。
- 常に正常運転ができるようボイラーの保守、管理をする。
- ボイラー自動制御のシーケンス制御を設定する。
- 建物内の気温を管理する。
- ボイラーに水を供給する。
- 建物の暖房装置に温水やスチームを供給するため、ボイラーに燃料を送り燃焼させる。
- 計器及び目視にてボイラーの運転状況を監視する。
- 燃料の供給状況を監視する。
- ボイラーの水質を管理する。
- ボイラーに送り込む燃焼用空気の量を調整する。
- 調節弁を操作して温水やスチームの温度や圧力を調整する。
- 蒸気タービン発電機や暖房用熱源の監視や維持管理をする。
- 排水処理を維持管理する。
- 作業終了後は、ボイラーを停止させ、各種機器に蒸気を供給していたバルブを閉じる。
- 保管している燃料の残量をチェックし、記録をする。
- 燃焼残渣(ざんさ)を処理する。
- 異常事態が生じた場合は、手動で運転を止めて人的災害及びボイラーや他の装置の破損を防止する。
- ボイラーの故障または破損箇所を発見した場合は、修理や修理の発注をする。
- 複数のボイラーのローテーションをする。
なるには
ボイラーオペレーターとして仕事をするには、厚生労働省の定める一定の資格が必要であり、取扱うボイラーの規模により資格が異なる。二級ボイラー技士の免許については受験資格に学歴や年齢など特に制限はないが、満18歳に満たない者は免許を取ることができない。更に、二級免許取得者は一級、一級免許取得者は特級の受験資格が得られる。ボイラー取扱い作業の指揮・管理を行うボイラー取扱作業主任者になるには、ボイラーの規模により必要な免許が異なる。 関連資格としては、ボイラー整備士等がある。 ボイラー及び周辺機器を操作することから、機械が好きな人が向いている。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.6 |
| 大卒 | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 高卒未満 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高専卒 | 0.0 |
関連する資格
- ボイラー・タービン主任技術者
- 第一種電気主任技術者
- 第二種電気主任技術者
- 第三種電気主任技術者
- 建築物環境衛生管理技術者
- エネルギー管理士
- 第一種作業環境測定士
- 第二種作業環境測定士
- 危険物取扱者(甲種)
- 危険物取扱者(乙種)
- 危険物取扱者(丙種)
- ボイラー整備士
- 第二種電気工事士
給料
賃金構造基本統計調査では「車掌」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 367.2千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,200.9千円 |
| 平均年齢 | 38歳 |
| 平均勤続年数 | 15.7年 |
| 労働者数 | 1,911人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤254.1千円
- ≤305.5千円
- ≤343.4千円
- ≤365.6千円
- ≤426.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「輸送・機械運転従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率3%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人42.7千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比3%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比2.2%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
輸送・機械運転従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 輸送・機械運転55%
- 販売9.6%
- 専門的・技術的職業7.1%
- サービス職業6.5%
- 生産工程6.4%
- 運搬・清掃・包装等5.7%
- その他9.6%
この分類に入った人のうち、45%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
ボイラーを設置している事業場に直接雇用されたり、ビルメンテナンス会社に雇用され、会社の契約先施設に派遣されて就業する。 賃金、労働時間等の労働条件は勤務先の規定による。業務開始時間には定常状態にしなければならないため、一般の従業員より早出が必要な場合もあるが、平常時は残業は比較的少ない。24時間連続運転を行っている事業場では交替制で勤務する体制となっている。 作業場は中小規模の設備では屋内であることが多く、計器監視等が主な仕事で、体力を必要とする作業は少ない。ただし、大規模の設備ではボイラーは屋外に設置される例が多くなるため、屋外での作業が増える。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 産業廃棄物処理技術者近さ 0.801
- 化学製品製造オペレーター近さ 0.766
- ビル施設管理近さ 0.738
- NC工作機械オペレーター近さ 0.708
- 鍛造工/鍛造設備オペレーター近さ 0.695
- 工場労務作業員近さ 0.691
- プラスチック成形近さ 0.684
- 紡績機械オペレーター近さ 0.678
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)