運輸・ドライバーの仕事データベース
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トラックドライバーの給料、都道府県で最大いくら差がつくのか

トラック・バス・タクシーの仕事内容と給料を公的データで

同じ大型トラックでも、地域で「1か月あたり」の差が出る

トラックドライバーの仕事は、全国どこでも荷物を積んで運ぶという点では同じです。それでも、賃金の統計を都道府県別に見ると、はっきりとした差が出ます。

以下の金額は、いずれも千円単位です。たとえば「371.2」は、月額およそ37万1千円という意味になります。

大型トラックの運転者が含まれる[営業用大型貨物自動車運転者](/wage/w1614.html)という職種区分では、全国の月額が371.2千円、年間賞与が398.4千円です。

高い県と低い県を並べてみる

| 区分 | 都道府県 | 月額(千円) |

|---|---|---|

| 高い | 三重県 | 439.6 |

| 高い | 東京都 | 434.0 |

| 高い | 和歌山県 | 421.3 |

| 全国 | - | 371.2 |

| 低い | 青森県 | 284.5 |

| 低い | 沖縄県 | 281.9 |

| 低い | 長崎県 | 276.7 |

いちばん高い三重県と、いちばん低い長崎県の差は162.9千円です。単純に12か月分に置き換えると、年間ではかなりの開きになります。

意外なのは「東京がトップではない」こと

賃金というと東京が一番高いと思われがちですが、この職種区分では三重県が東京都を上回っています。さらに、和歌山県のような、必ずしも大都市圏とは言えない県が上位に入っています。

これは、ドライバーの賃金が「都市の物価」よりも、工場や港湾、資材の集積地といった荷物の発生量に引っ張られやすいことをうかがわせます。

大型かそうでないかで、地域差の出方も変わる

同じ貨物でも、大型車を除く区分は傾向が違います。

| 職種区分 | 全国月額(千円) | 高い県の上位 | 低い県の下位 |

|---|---|---|---|

| 営業用大型貨物自動車運転者 | 371.2 | 三重県 439.6 | 長崎県 276.7 |

| [営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)](/wage/w1615.html) | 334.2 | 神奈川県 370.8 | 秋田県 256.3 |

大型を除く区分では、上位が神奈川県・大阪府・愛知県と、素直に大都市圏が並びます。配送先の密度がそのまま賃金に効いているように見えます。

一方、大型の区分は上位の顔ぶれが散らばっています。長距離や特定産業の輸送が多い地域ほど、地名の知名度とは関係なく水準が上がる、という構図です。

旅客側の職種と比べると

同じ運転の仕事でも、人を運ぶ側は地域差の出方がまた違います。

| 職種区分 | 全国月額(千円) | 全国賞与(千円) |

|---|---|---|

| 営業用大型貨物自動車運転者 | 371.2 | 398.4 |

| [タクシー運転者](/wage/w1612.html) | 338.5 | 127.9 |

| [バス運転者](/wage/w1611.html) | 325.6 | 624.7 |

タクシー運転者は東京都が480.1千円で突出し、最も低い福井県の188.8千円とは2倍を超える開きがあります。乗客が街に集まる仕事なので、都市部への集中がそのまま金額に出ます。

貨物の大型区分の差は162.9千円で、タクシーほど極端ではありません。荷物は都市にも地方にも動くぶん、賃金の地域差も比較的なだらかだと言えます。

賞与まで含めて見る

月額だけを見て決めると、判断を誤ることがあります。

大型貨物の年間賞与は398.4千円で、バス運転者の624.7千円より少なく、[電車運転士](/job/densha-untenshi.html)が含まれる鉄道運転従事者の1283.3千円とは大きな差があります。逆にタクシー運転者の127.9千円と比べれば多い水準です。

月額が近くても、賞与の設計が業界ごとにまるで違います。年収で考えるなら、両方を足して見るしかありません。

移るべきかを考える前に

[トラックドライバー](/job/torakkudoraibaa.html)や[トレーラートラックドライバー](/job/toreeraatorakkudoraibaa.html)、[ダンプカー運転手](/job/danpukaa-untenshu.html)は同じ賃金区分に含まれており、平均年齢は50.6歳です。数字の上で高い県があるからといって、住まいを移せばそのまま届く金額ではありません。

ここで挙げた金額は、いずれも職種区分ごとの平均です。個々の求人で提示される条件とは別のものと考えてください。同じ県の中でも、扱う荷物、走る距離、勤務の時間帯によって実際の支給額は変わります。

地域差を知る価値は、移住先を探すことよりも、いま自分が受け取っている額が、その地域の水準に対して高いのか低いのかを確かめられる点にあります。比べる物差しとして使うのが現実的です。

出典
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)